こんにちは、シャロンです。
「また何かやらかしてないかな…」
子どもが旅に出るたびに、そわそわしながら連絡を待つ。
そんな経験、ありませんか?
うちの息子は、いい意味でも悪い意味でも、親の心配をよそに好きなように生きてきた人間です。
今回は、そんな息子のエピソードをいくつかご紹介します。
笑えるものあり、ヒヤッとするものあり。
でも読み終わったとき、なんだか元気になってもらえたら嬉しいです。
トルコで詐欺にあった話
「自分から声をかければ安全」という発想
大学生のとき、息子はヨーロッパから中東にかけてを一人旅しました。
旅慣れてきた息子は、現地人から声をかけられると怪しいと警戒するようになっていたそうです。
そこで思いついたのが「自分から声をかければ安全なはず」という逆転の発想。
……その発想、どこから来たのでしょうか。
息子が自分から声をかけた現地の男性は、感じよくとても親しみやすく、なんとお昼ごはんまでごちそうしてくれました。
取り囲まれた
食事を終えて一緒に歩いていると、いつの間にか数人の男たちに囲まれていました。
「現金を出せ」
息子は手持ちがほとんどなく、次は「カードを出せ」と言われます。
その間に、デビットカードをこっそり靴下の中に隠したそうですが…見つかってしまいました。
「銀行口座から全部引き出せ」と言われ、ATMに連れて行かれた息子。
口座に入っていた全財産は5万円。
それを全額、渡しました。
無一文から生き延びたタダ飯サバイバル
無一文になった息子は大使館へ。
お金を借り、家に送金を頼みました。
ところが、入金されるまでの数日間、息子がとった行動が…。
親しげに声をかけてくる現地人にわざと引っかかり、ランチをおごってもらい、さっさと逃げるように別れることを繰り返して食いつないだのです。
詐欺に遭ったのに、同じ手口(?)を逆手にとって生き延びるとは…。
そして、親しくなったペルシャ絨緞店の主人にしばらくお世話になり、なんとか無事に持ちこたえたそうです。
パリのスリとの攻防戦
フランス・パリはスリが多いと聞いていた息子。ポケットに財布を入れ、その上に単行本を重ねておくという独自の対策をとりました。
案の定、スリが現れてポケットの単行本を掴んで引き抜こうとしました。息子はすかさずその腕を掴んで阻止。
スリは単行本だけ持って走り去りました。
本は盗まれたが、財布は守った。
結果オーライ…なのか?
帰国してもひと波乱
その極限の旅を終え、ようやく日本の最寄り駅までたどり着いた息子ですが、携帯の充電は切れていて、公衆電話を使う小銭すらも残っていませんでした。
そこで息子がとった行動は…。
駅にいた見ず知らずのおじさんに、こう交渉したのです。
「肩たたきするので電話代をください。」
おじさんの肩をたたいて、見事に小銭をゲットし、公衆電話から私に連絡。
そして、迎えに行った時、
「なんで肩たたきしてお金もらったの?」と聞いたら、「その方が断られにくいと思って」とのこと。
物おじしなさすぎる!
アジア旅行では薬入りの飲み物を飲まされた
別の旅行の話ですが、友人3人とアジアを旅していたときのこと。
露天で買った飲み物に、軽い麻薬のようなものが入っていたらしく(後でわかったそうです)、気づいたら3人揃って路上で爆睡。
無事に目が覚めたからこそ笑い話になりましたが、若さゆえの無防備さにはヒヤッとします。
旅先での飲食には、本当に気をつけてほしい…。
東北の大学から自転車で関西の自宅へ帰ってきた
畑のおじさん・おばさんが温かかった
大学が東北にあった息子は、関西の自宅まで自転車で帰ってきたことがあります。
長距離を走っていると、畑で作業しているおじさんやおばさんが声をかけてくれて、桃をくれたり「頑張れよ」と1,000円くれたりしたそうです。
見ず知らずの人の温かさに、思わず目頭が熱くなります。
台風に遭遇して撤退
ある年は途中で台風に遭い、向かい風でまったく進めなくなりました。
カッパを着て走り続けたせいで蒸れてアトピーもひどくなり、隣県からは電車で帰ってきたこともあります。
駅まで迎えに行って、息子の姿を見た時は絶句…。
アトピーの悪化でひどい顔をしています。
そしてニオイもひどい!
電車の中でも臭っただろうなと、息子がかわいそうになる一方で、同じ車両に乗り合わせた人にもごめんなさいの気持ちでした。
友人とのペース感覚の違い
友人が一緒に自転車で帰ってきたこともありましたが、友人は距離を稼ごうと必死になるのに対し、息子はゆっくり景色を楽しみながら走るのが好きだとか。
野宿も平気で、公園の土管の中で寝たこともあるそうです。
翌朝、陽が高くなって人が行き交い始めても起きない息子に、同行した友人はハラハラしっぱなしだったと言っていました。
こんな息子と一緒に旅ができる友人はそう多くはありません。
29歳で退職、NISAを取り崩しながら1年間独学して再就職
そんな息子ですが、社会人になってからも一筋縄ではいきませんでした。
29歳のとき、「どうしてもやりたいことがある」と突然退職して、自宅に帰ってきました。
学校に通うことも考えたそうですが、費用がかかりすぎるとわかり断念。
AIをフル活用しながら独学で1年半、かつて子供時代を過ごした部屋で猛勉強しました。
そんな彼は、友人たちの間では「子供部屋のおじさん」と呼ばれていたらしい。(笑)
その間の生活費は、社会人時代にNISAで積み立ててきたお金を取り崩してやりくり。
それほどたくさん積立はできてなかったけれど、そのわりにはけっこう増えていたようです。
自宅で、食費も家賃もかからないけど、仕事をしてなくても前年度の収入に対して税金は徴収されるし、年金や保険料の支払いも!
1年半の間、そのお金をやりくりしながら知識を蓄えた彼は、ついに就職活動に挑戦。
文系の大学を卒業している彼が、理系の仕事をしようとしていたこともあり、何十社も応募しては落とされました。
ですが、最終的に彼自身のスキルと可能性を見てくれた会社との出会いがあり、希望する条件の会社の内定をもらいました。
それから2年。
今は、さらに条件の良い会社への転職も視野に入れているようです。
お金はNISAに全部入れる派
そんな息子、現在は余剰金をほぼ全額NISAに回す徹底ぶり。
現金を手元にほとんど残さないスタイルを貫いています。
「現金を手元に置いておかないと不安じゃないの?」と聞いても、どこ吹く風。
「いざとなれば売ればいいだけやし」
親としてはヒヤヒヤしますが、若いうちからNISAを活用している点は、素直に感心しています。
旅で無一文になっても生き延び、退職してもNISAを活用して再起した息子。なんだかんだ、たくましく生きています。
おわりに
破天荒な息子のエピソード、いかがでしたか?
親としては心配になることも多かったですが、振り返ってみると「よくあれで無事だったな」と笑える思い出ばかりです。
トルコで無一文になっても、駅で財布が空っぽになっても、その都度、肩たたきやタダ飯で生き延びてきた彼からすれば、
「現金がなくてもしにはしない。お金は働かせて増やすもの」
という絶対的な自信があるのかもしれません。
子どもが自分の道を切り拓いていく姿は、心配の反面、どこか頼もしくもあります。
同じような「破天荒な子どもを持つ親」の皆さん、お互い気長に見守っていきましょう。

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