こんにちは、シャロンです。
今日は、2年前に93歳で旅立った独身の叔母の、葬儀と相続にまつわる「本当のお話」をしたいと思います。
叔母は生前、「葬儀費用は積み立てが終わってるから大丈夫」と笑っていました。
ところが、いざその時を迎えると、現実は想像以上にシビアなものでした。
積立金だけで事足りると思っていた葬儀費用。
身内10名ほどの小さなお葬式でしたが、お布施に20万円、さらに諸々の追加費用が重なり、不要なものを削りに削っても、最終的には積立以外に130万円もの出費が必要になったのです。
「葬儀にはお金がかかる」とは聞いていましたが、ここまでの金額になるとは、正直驚きを隠せませんでした。
私は遠方に住んでいるため、葬儀の実務に関しては、地元の妹がほとんど全てを取り仕切ってくれました。
慣れない葬儀の段取りや、膨大な項目が並ぶ見積書との格闘。
妹が「不要なものは徹底的に削るよ!」と必死に調整してくれたのですが、その勢いがあまりにすごくて……。
後から判明したのですが、なんと、本来お坊さんにお渡しするはずの「お膳料(お弁当代)」まで、うっかり削り落としてしまっていたんです!
後で気づいたときには、妹と「お坊さん、本当にごめんなさい……m(_ _;)m」と、申し訳ない気持ちと可笑しさでいっぱいになりました。それくらい、残された私たちも必死だったのだと思います。
そんな風に身を削る思いで整えても、最終的には積立以外に130万円もの出費。
あらためてお葬式の重みを痛感しました。

さらに大変だったのが、相続の手続きです。
葬儀の後は、私が父と一緒に役所や銀行の手続きを担当しました。
妹が葬儀を支えてくれた分、今度は私が父の足となって動く番です。
真夏の炎天下、車椅子の父と二人乗り込んだ先で、例の「戸籍謄本の迷宮」に迷い込むことになったのです……。
叔母は生前、弟である私の父(当時88歳)を相続人に指名していましたが、叔母が遺した手書きの遺言状は、印鑑も日付もなく、法的には認められないものでした。
銀行や役所での手続きには、叔母と父の関係を証明する戸籍謄本が必要です。
しかし、独身だった叔母の全財産を確定させるには、私の祖父(叔母の父)の代まで遡る膨大な戸籍調査が必要でした。
そこで初めて知った、家族の秘密。
実は祖父は再婚で、前妻がおりその方との間にもう一人娘がいたのです。
私にとっては会ったこともない叔母にあたる人が、相続権を持っていることが判明しました。
複雑な書類を揃えるため、88歳の父を連れて役所と銀行を何度も往復する一日。
父の疲れた顔を見ながら、ようやく銀行で開示された通帳の残高は、わずか「10万円」でした。
「これだけ苦労して、10万円か。葬儀代も出ないね……。」
父と二人、ガックリと肩を落としていたその時です。
窓口の行員さんが「そうでもないですよ!」と声をかけてくれました。
なんと、普通預金の他に、500万円の定期預金が遺されていたのです。
その瞬間、父と顔を見合わせてどれほど安堵したことか。
これで、かさんでしまった葬儀代も、叔母の希望通りに支払える。
ようやく重荷が降りた心地でした。
後日、父の5人の兄妹(亡くなっている兄弟の場合はその子供たち)や、判明した異母姉妹の方にも連絡を取りましたが、幸いにも快く相続放棄に応じていただき、手続きは無事に完了しました。
最後に残ったのは、叔母が借りていたマンションの片付けです。
業者さんの見積もりは23万円。
「私が片付けるからそのお金を頂戴!」と言いたいところでしたが、仕事もあり、遠方でもある現実を考えると、やはりプロにお願いするしかありません。
叔母が遺してくれた500万円は、葬儀代とこうした最後の後始末に、半分消えていきました。
今回の経験で痛感したのは、「終活には、本人が思う以上のお金と、残された側の膨大な労力がかかる」ということ。
そして、「遺言書は正しく書かなければならない」という教訓です。
大変な一日でしたが、父と二人で叔母のために奔走したあの時間は、今となっては父との大切な想い出となりました。
普段、近くにいないため、父のために何もできない私ですが、少しでも父の役に立てたと思うとそれだけが嬉しかった私です!
葬儀社の比較や費用についても記事を書きました。興味があれば、ぜひお読みくださいね!



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