[後編] 新NISAの出口戦略 「一生枯れない泉」を目指して

NISA

こんにちは、シャロンです。

前編では、わが家を襲った給湯器と車のダブルパンチ、そして「生活防衛金」という守りのお金の大切さについて、私のヒヤッとした実体験を交えてお話ししました。

​「備え」が大事なのはわかったけれど、じゃあ、せっかく新NISAで育てた資産を、私たちはどうやって使っていけばいいのでしょうか?

​せっかく貯めたお金を、暴落に怯えて引き出せなかったり、逆に一度に使い切って将来が不安になったりするのは悲しいですよね。

​後編となる今回は、私が学んだ「資産に長生きしてもらうための出口戦略」、そして、「60代から始めても決して遅くない」と断言できる理由について、具体的にお話ししていきます。

​これから20年、30年と続く私たちの人生を、もっと身軽に、もっと欲張り(!)に楽しむための知恵を、一緒に見ていきましょう。

一生寄り添う「自分年金」の作り方

​新NISAは一生持てるからこそ、使い方も大切です。

私が学んだのは、「定率での取り崩し」。

資産を一気に売らず、毎月「資産の〇%」と決めて少しずつ現金化していく方法です。これなら運用を続けながらお金を使えるので、資産を長持ちさせることができます。

​なぜ「定額」ではなく「定率」なのか?



​新NISAの出口戦略として、私が「定額(毎月5万円ずつなど)」ではなく、「定率(毎月の残高の〇%ずつ)」をおすすめするのには、ちゃんとした理由があります。

​暴落時に「安売り」せずに済むから

ここが一番のポイントです。
「定額」だと、株価が暴落して安くなっている時でも、決まった金額(例えば5万円分)を無理やり売らなければなりません。
これは、価値が下がったものをたくさん手放す「安売り」をしていることになり、資産が急激に減る原因になります。

​一方、「定率」なら、価格が下がっている時は売る金額も自動的に少なくなり、価格が上がっている時は多めに受け取ることができます。
相場の波に合わせて、売る量を賢く調整してくれるんです。

「資産がゼロにならない」という魔法

定額」で引き出すと、運用成績が悪ければいつか必ず残高が「ゼロ」になる日が来ます。
でも、「定率(例えば残り100万円の0.3%など)」なら、計算上、資産が理論的にゼロになることはありません。
残高に合わせて引き出す量が変わるため、長生きすればするほど、資産も一緒に長生きしてくれる「一生枯れない泉」のような安心感があります。

​心の平穏を守るために

暴落が来た時に「あぁ、このまま定額で引き出し続けたら、あと数年で底をついてしまう……」と怯えるのは辛いものです。

「相場が悪い今は少し我慢して、良い時にしっかりもらう」という定率のルールは、市場の変動をストレスなく受け入れるための、大人の賢い知恵なのです。

​夫をiDeCoに参戦させるために

​NISAで200万円ほどの資産ができた今、私はより「節税」に特化したiDeCoを始めたいと思いました。

所得税を多く払っている夫こそメリットが大きいので、「あなたのスマホで私が申し込みするから。」と説得を続け、ようやく「(申し込みを私がやってあげるなら)いいよ」との返事をもらいました。

​【iDeCoの最新ルールと注意点】

​65歳まで積み立て可能: 働く世代には嬉しい改正です。

​注意点: 節税メリットは大きいですが、手数料がかかること、そして「原則引き出せない」リスクを忘れてはいけません。

「今さら始めても……」と迷っているあなたへ

​「投資=損をするのが怖い」というイメージがあるかもしれません。特に私たち世代は、大切に貯めてきたお金を減らしたくないという思いが強いですよね。

​しかし、歴史が証明している興味深いデータがあります。

1985年以降のデータを振り返ると、20年という長いスパンで分散投資を続けた場合、なんと元本割れしたケースは一度もなかったという結果が出ているのです。

​もちろん、短期的には暴落や不況で一時的に資産が減ることもあります。
でも、20年持ち続けることで、それらの変動を乗り越えて「年利4〜6%」といった安定した成果に収束していく傾向があります。
NISAはまさに、この「長期の力」を味方につけるための制度なんです。

​60歳は、新しいスタートを切るのに最高のタイミング

​「20年なんて、もうそんなに待てないわ」と思われるかもしれません。
でも、考えてみてください。今の60歳は本当に若くてパワフルです。
20年後は80歳。その時に、自分で自由に使える「自分年金」がしっかり育っていたら、どれほど心強いでしょうか。

積み立て」から「運用しながら使う」へのシフト

「一生お金を入れ続けなきゃ」と思うと苦しいですが、「65歳までにできる範囲で種をまき、その後は育てながら収穫する」というイメージです。

​「65歳を過ぎて、現役時代のように投資にお金を回し続けるのは、正直難しいかもしれません。でも、新NISAの本当の強みは、『積み立てが終わった後』にあります。

たとえ追加の投資ができなくなっても、そこにある資産を20年、30年と持ち続けるだけで、複利の力が働き続けてくれます。それを『定率』で少しずつ引き出していく。これこそが、無理のない老後の守り方なんです。」

​満点」を目指さない勇気

「十分な金額を入れられなかったらどうしよう」と不安に思われる方もおられるかもしれません。

​理想の金額に届かなくても、がっかりすることはありません。たとえ少額でも、銀行に眠らせておくだけより、ずっと心強い味方になってくれます。

大事なのは『いくら貯めたか』という数字の競争ではなく、『自分でコントロールできるお金の出口を持っている』という安心感そのものなんです。」

​時間」がリスクを溶かしてくれる

​投資は、長く持てば持つほど、一時的な暴落という『毒』が消えて、安定という『薬』に変わっていきます。

65歳から取り崩し始めても、残りの半分は70歳、80歳まで運用が続くわけですから、自然と『長期保有』ができてしまうんです。

そう思えば、60代から始めるのは、決して遅すぎる賭けではないのです。
​「もう遅い」なんてことはありません。

むしろ、これまでの人生経験があり、落ち着いて物事を判断できる今こそが、投資を始める絶好のタイミングなんです。

​一歩踏み出せば、お金だけでなく「新しいことを学んでいる」という自信も手に入ります。

私と一緒に、20年後の自分に「あの時始めてくれてありがとう!」と言ってもらえるような種まきを、今から始めてみませんか?

こちらの記事の前編はこちらからどうぞ!

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